【 レポート 】 太郎の夢・キャバレーデス。 Let him keep on dreaming

『太郎の夢・キャバレーデス。Let him keep on dreaming』無事終了いたしました。参加いただきました皆様ありがとうございました。出演者や、スタッフの皆様もありがとうございます。

わいないきょうこより
メッセージ

大曲の花火大会で年に一度の盛り上がりを見せた県南の夏の終わり。
一夜明けた日曜日の晩
太郎の夢。キャバレーデス。　
無事公演を終えました。

戦争の現場から戻ってきた男、太郎の話です。野戦病院と思われるそのベッドに逃げ込むようにして眠りにつこうとしている太郎。そこに唐突に美しいダンサーが現れてひとときの悦楽の時を醸していきます。そこに不穏な時がまた流れて現実と非現実の中で太郎は苦しみます。そこに獣と化した男が太郎の中の獣を呼び起こしにやってきます。その男も去って穏やかな夢が始まります。　

キャバレーのママと称する女がいらっしゃいませとショーを始めます。そこに再びあのダンサーが花嫁衣装を纏って踊り始めます。触れようと試みるのですが届かない。そして彼女は手を振って去ります。

夢じゃない本物のくらしを見つけに出てらっしゃい。
本物の幸せを見つけに出てらっしゃい。

ママが太郎に語りかけた言葉です。
そのあとスックと彼は立ち上がり日本兵の帽子を被り敬礼。行進をし始めます。
赤とんぼの曲をママが哀愁を込めて歌います。

そして舞台は終わりました。

日本でも日常になっている外国での戦争のニュース。終わらない愚かな地球の現実。その傷んでいる人たちの日常を思いました。

そんな夢みたいな舞台でした。
美味しい飲み物とキャバレー観劇サンドイッチパック楽しんで頂けたと思います。

思いっきり踊って歌って奏でて弾けてくれた演者さんたち。あの一晩の夢がこの豪華なメンバーで成り立っている贅沢な夜でした。

三輪卓護（Otanphotography）