展示情報

描き人 林久美子展

会期:4月10日(木)〜 5月11日(日)
時間:9:00-17:00(土日祝日定体)
会場:北のくらし研究所
入場料:300円
  • 展示情報
  • お知らせ
  • #林久美子
  • #展示

2025.03.31

  • #林久美子
  • #展示

北のくらし研究所では、アーティストの林久美子さんの多様なモチーフに描いた世界をとりあげる展覧会を開催します。

自然を観察することから生まれた繊細で美しい作品たちは春から新緑の季節に馴染み、光の加減により様々な表情を見せてくれます。

本展では林久美子さんの作品を題材に、2022年に撮影した「森の展覧会」での映像やビジュアル、ガラス、リトグラフ、テキスタイルなどの一つ一つの仕事を通して描き人としての林久美子さんを検証します。

 

クリエイティブディレクターわいないきょうこより

日常にいた大事な人 林久美子。
彼女がよく話していたのが子ども時代の話。

当時、彼女の育った赤坂の街になかにも、ぺんぺん草やたんぽぽやクローバーやてんとう虫やオケラもここそこにいたのです。ルーペ片手に覗き込んでそれを大切にひとつひとつ拾い上げて描き留めて命を吹き込んだ人でした。

2010年、私が夫を癌で失うというその時に彼女と出会ったこともあって、死というものにどう立ち向かうのか?という日々。そんなことがまだまだフレッシュなうちに彼女の発病という日常に一緒に立ち向かうことになりました。そのことはいまだに強烈な日々として思い出されますが、希望を捨てずに希望の持てる日常であることの大切さを噛み締めていることだったように思えて仕方ありません。

クヨクヨすることを絶対にせずに普段のまま、ドラマがないことを祈る彼女の辿った道は逆に意識が白濁するほどきつかった最期に日常を求めたおかげで『あ。寝てた。』と意識を戻したこと。天国に行く途中で現世に戻ることができることを証明した人でもありました。

彼女の中にある描くこと、描く線には迷いはひとつもありません。
描き記し見えている世界は愛と光に満ち溢れていました。

ブルーノ・タウトの見た六郷のカマクラ・竹…
トップページに戻る

その他の展示情報